「WordPressは簡単」「専門知識は不要」「初心者でも大丈夫」と書くと、CSSやPHPが使える方にWordPressは不向きかと思われますが、それは違います。

WordPressは面白いツールで、
「HTML・CSS・PHPを知らなくても使える」ツールでもありますが、
「HTML・CSS・PHPに精通している方は自分のスキルを活用できる」ツールでもあります。

たとえば、専門知識がない方は、「メニュー操作だけでデザインをカスタマイズしたい」という発想で主に「外観」-「テーマオプション」メニューを使うことになります。

特徴的なのがBizVektorの充実したテーマオプションで、電話番号をメニューに入力すれば画面の右上に「連絡先」が表示されます。

電話番号などをメニューに入力

電話番号などをメニューに入力

会社のホームページではお約束のパーツなので、メニュー操作で組み込むことができれば便利なのは言うまでもありません。

メニューに入力した連絡先が表示される

メニューに入力した連絡先が表示される

これに対して、CSSやPHPを使いこなしている方は、「外観」-「テーマオプション」メニューに頼らずにスキルをフル活用してデザインをカスタマイズすることができます。

「外観」-「テーマ編集」メニューから個別のテンプレートファイルを開いてCSSやPHPを編集することもできます。または細かい作業はメニューを使わずFTPを使ってテキストエディタで編集する方法もあります。

中級者・上級者はコードを直接編集する方法もある

中級者・上級者はコードを直接編集する方法もある

つまり、

  • 専門知識がない方はメニュー操作だけでホームページを作成
  • 中級者はCSSを駆使して詳細にデザインをカスタマイズ
  • 上級者はPHPをフル活用してオリジナルデザインを作成

のようにレベル別に目指す方向性が少しずつ異なるということです。

いずれにしても面白いのは、初心者から上級者までが同じツールを使って「ホームページ作成」に取り組むことができる点です。

自分が持っているスキルに応じて、そのスキルをフルに活用できる作業を掘り下げていくことができます。

もちろん、年月の経過と共に、最初はHTMLも知らなかった方がCSSを勉強してデザインを柔軟に直せるようになることはあり得ます。

また、プログラミング未経験だった方が少しずつPHPを習得して、WordPressのデザイン(テーマ)をゼロから作成できるようになることもあるでしょう。

そのように、付き合っていく過程で少しずつ作業レベルが上がっていくかもしれない面白いツールがWordPressです。

間違っても、WordPressを使い始めるにあたってCSSが必須だとか、PHPが必修だとか、そのような高いハードルはありません。

ただし、WordPressに入門する前から高いハードルを掲げられている方がいます。たとえば、Web制作会社でWordPressを使うことになり、WordPressテーマをゼロから使えるスキルを絶対に身につける必要がある場合、PHPは必修です。

そのような方を除けば、WordPressに入門する前に周辺技術をマスターしておく必要はありません。HTMLがわからない方も、CSSを少しだけ書ける方も、PHPの経験がある方も、今のスキルに応じてホームページ作成に取り組めば良いのです。

「WordPressはPHPが必要らしいから入門しようか迷っている」
「WordPressは初心者向けのツールっぽいから使いたくない」

そのような“誤解”をしている方がいるとすれば、もったいないことです。今のスキルのままで心配ありません。だまされたと思って入門してみてください。

著者プロフィール

西沢直木
東京でIT講座の運営や書籍の執筆などに取り組んでいます。よく出没する街は神保町です。三省堂や書泉あたりをブラブラしていたら私かもしれません。